2026年5月7日木曜日

第54回:Cursor Ultraの200ドル枠を使い切った。次はChatGPT側のCodexを補助開発者として使う

1. はじめに

独力+AI活用で月商1億円を目指している。

ついに、Cursor Ultraの 200ドル枠 を使い切った。

画面を見ると、Ultraプランの利用状況が100%。
Auto + Composerも100%。
API側も100%。

かなり使った。

正直、ここまで使うとは思っていなかった。
ただ、それだけ本気でAI開発を回しているということでもある。

開発用PCを買い、CursorをUltraに上げ、ChatGPTも使い、その他のAIツールも使っている。
個人開発としては、かなり攻めた投資になっている。

ただ、ここで問題が出てきた。

Cursorが枯れた後、どうやって開発を続けるか。

そこで次の作戦として、ChatGPT側のCodexを補助開発者として使うことを考えている。


2. Cursorを使い切った理由

Cursorを使い切った理由は、単純にAIに任せる量が増えたからである。

最近は、かなり広い範囲をCursorに投げていた。

  • 実装

  • UI改善

  • 自動テスト追加

  • ビルド確認

  • ドキュメント更新

  • PR作成

  • 既存PRの整理

  • 残課題消化

  • 画面導線改善

  • 制限事項の整理

  • 完了報告

さらに、外出中や就寝中にもCursorを動かすため、キューを多めに積む運用もしていた。

これがかなり効いた一方で、当然ながら利用枠も大きく消費した。

特に、巨大な指示を投げると消費が激しい。

「全体を見て改善して」
「P0/P1をまとめて潰して」
「サービスインに向けて自走して」
「画面全体を棚卸しして」
「大量のドキュメントを読んで判断して」

こういう指示は便利だが、AI側の負荷も大きい。

結果として、200ドル枠を使い切った。


3. Cursorが枯れたら、開発は止まるのか

結論として、止める必要はない。

ただし、作戦は変える必要がある。

Cursor Ultraのように、大きな自走タスクを連続で投げる運用は難しくなる。

そこで、ChatGPT側のCodexを使う。

Codexは、OpenAI公式ではChatGPTのコーディングエージェントとして説明されており、開発からリリースまでの支援、機能構築、リファクタリング、レビュー、テスト品質向上などの用途が示されている。(OpenAI)

また、Codexアプリは複数スレッド、worktree、Git機能を備えたコーディング用の作業環境として説明されており、ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、EnterpriseプランにCodexが含まれると案内されている。(OpenAI Developers)

つまり、Cursorが枯れた後の代替として、ChatGPT側のCodexを使うのは現実的である。

ただし、使い方を間違えると、Codex側の枠もすぐ溶ける。


4. Codexは「短距離走用」に使う

今の結論はこれである。

Cursor Ultra枠が尽きたら、Codexを補助開発者として使う。
ただし、巨大な自走タスクではなく、1タスク・1ブランチ・1差分で小さく使う。

Codexに向いているのは、小粒の作業だと思っている。

たとえば、

  • 小〜中規模の不具合修正

  • 特定ファイルの修正

  • 既存PRのレビュー

  • テスト追加

  • 型エラー修正

  • lintエラー修正

  • 小さなUI改善

  • ドキュメントと実装の差分確認

  • 既存コードの局所的な改善

こういうものなら、Codexに向いている。

逆に、避けたいのは以下である。

  • サービスインまで全部自走して

  • 全体を見て大きく改善して

  • P0/P1を全部潰して

  • UI全体を棚卸しして実装して

  • 巨大な仕様書を全部読んで判断して

  • 未マージPRも残課題も全部見て優先順位を決めて

これは、Cursorでも消費が大きかった使い方である。
Codexで同じことをやると、すぐに枠を使い切る可能性が高い。

OpenAI公式のヘルプでも、Codexの利用量はプランだけでなく、タスクのサイズ、複雑さ、保持するコンテキスト量、どこで実行するかによって変わると説明されている。小さなスクリプトや単純な関数は軽く済む一方、大きなコードベースや長時間タスク、長いコンテキストを保持するセッションは利用量が大きくなる。(OpenAI Help Center)

だから、Codexは短距離走用にする。


5. ChatGPT、Codex、Cursorの役割を分ける

Cursorが枯れた後は、役割分担を変える。

今後は、以下のような形がよさそうである。

ツール役割
ChatGPT司令塔。方針整理、優先順位、指示文作成、レビュー観点整理
Codex補助開発者。1タスク・1ブランチ・1差分の実装
Cursor枠が回復したら重めの実装、自走開発、既存フロー継続
開発用PCbuild、lint、E2E、Git確認、ローカル検証
確認用端末実機確認、シナリオ試験、スクショ、再確認

ChatGPT側でやるのは、引き続き設計と判断である。

Codexにいきなり全体を任せるのではない。
ChatGPTで「次の1タスク」に切り出す。
そのうえでCodexに渡す。

これが重要である。


6. Codexに渡す作業は小さく切る

Codexに渡すときは、必ず小さく切る。

悪い指示はこうである。

初期公開に向けて重要な課題を全部見て、必要なものから実装してください。

これは広すぎる。

良い指示はこうである。

この1画面の、この1つの導線だけを直してください。
変更ファイルは最小限にしてください。
format / lint / build を実行してください。
PR化できる状態にしてください。

このくらい狭くする。

Codexに渡す単位は、以下のようにする。

1タスク
1ブランチ
1差分
1目的
1検証セット

これなら、消費も抑えやすい。
差分も見やすい。
失敗しても戻しやすい。


7. Codex向けの安全な指示テンプレート

今すぐ使うなら、Codexには以下のような指示が安全だと思う。

目的:
Cursor Ultra枠が上限に達したため、Codexでは小さい単位の実装だけを行う。
巨大な全体調査、大規模リファクタ、複数機能の同時対応は禁止。

作業対象:
開発中Webサービスの初期公開に向けたP0改善。
今回は1タスクだけ対応する。

進め方:
1. main最新を確認する
2. featureブランチを作成する
3. 対象ファイルを最小限だけ調査する
4. 修正差分を最小化する
5. 必要なテストを追加または更新する
6. format / lint / build を実行する
7. 可能なら関連E2Eまたは最小テストを実行する
8. commitする
9. PR作成可能な状態にする

禁止事項:
- main直作業は禁止
- 大規模リファクタは禁止
- 不要なUI全面刷新は禁止
- 関係ないファイルの整形は禁止
- docsだけを長時間いじる作業は禁止
- 複数P0を同時に処理しない
- 判断に迷う場合は、仮実装せずに未確認事項として報告する

完了報告:
- branch
- commit
- 変更ファイル
- 実装内容
- 実行した検証
- 未検証事項
- 次に人間が判断すべきこと
- 初期公開進捗への影響

これなら、Codexに巨大な責任を背負わせずに済む。


8. Codexにやらせないこと

Codexを使うからといって、何でも任せるわけではない。

特に、今は枠を大事に使いたい。

だから、以下は避ける。

  • 全体ロードマップの再設計

  • 大量ドキュメントの棚卸し

  • 画面全体の全面改修

  • DBや認証まわりの大規模変更

  • 複数PRを横断した統合判断

  • 大規模な仕様変更

  • 長時間の調査だけで終わる作業

  • 「なんとなく良くして」のような曖昧指示

これらは、ChatGPT側でまず切り出す。
必要なら、人間が判断する。
その後、Codexに小さく渡す。


9. PlusとProの違いも意識する

Codexを本格的に使うなら、プラン差も意識する必要がある。

OpenAIの公式ヘルプでは、Plusは軽めの利用向け、Proはより高負荷な作業向けという説明があり、Pro $200はPlusより20倍高い利用枠を持つプランとして説明されている。(OpenAI Help Center)

ただし、これは「枠が多い」という話であり、「雑に巨大タスクを投げてもよい」という意味ではない。

どのプランでも、タスクが大きくなれば消費は増える。
だから、結局はタスク設計が重要である。

高いプランを使っても、指示が雑なら枠は溶ける。

今回、Cursor Ultraを使い切ったことで、その現実をかなり感じている。


10. 枠を使い切ったことは失敗ではない

200ドル枠を使い切ったこと自体は、失敗ではないと思っている。

それだけ開発を進めた。
それだけAIに仕事をさせた。
それだけ自分の作業時間を拡張できた。

ただし、次の課題は見えた。

AIの枠は有限である。

だから、AIに何をやらせるかを設計しなければならない。

  • Cursorには重めの自走

  • Codexには小粒の差分

  • ChatGPTには司令塔

  • 人間は検収と判断

  • 確認用端末は実機確認

この分担が必要になる。


11. 今後の開発運用

今後は、以下の運用に寄せたい。

1. ChatGPTで次の1タスクを切り出す
2. Codexに1タスクだけ渡す
3. Codexがfeatureブランチで修正する
4. format / lint / build を通す
5. 必要なら最小E2Eを実行する
6. commit / PR化できる状態にする
7. 人間が差分を確認する
8. 必要ならCursor枠回復後に大きな統合を行う

これなら、Cursorが枯れても開発を止めずに済む。

ただし、速度は落ちる可能性がある。
その分、粒度を小さくして、確実に前に進める。


12. 今回の結論

Cursor Ultraの200ドル枠を使い切った。

これはかなり大きい。

AI開発は、思った以上に枠を消費する。
特に、大きな自走指示、長いコンテキスト、大規模なコードベース、複数作業の同時依頼は、消費が大きい。

次の作戦は、ChatGPT側のCodexを補助開発者として使うこと。

ただし、Codexには巨大タスクを渡さない。

1タスク・1ブランチ・1差分。

Codexは短距離走用。
ChatGPTは司令塔。
Cursorは枠が戻ったら重めの自走。
人間は検収と判断。

AIを使うだけでは足りない。
AIの利用枠も、プロジェクト資源として管理する必要がある。

今回、200ドル枠を使い切ったことで、その感覚がかなり強くなった。

AIにも予算がある。
AIにも稼働枠がある。
AIにも向き不向きがある。

これからは、AIツールを単に使うだけでなく、どのAIに、どの粒度の仕事を渡すかまで設計していきたい。

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