2026年5月3日日曜日

第51回:外出中にAIを働かせるため、開発スコープを広げて60キュー投入した

 1. はじめに

独力+AI活用で月商1億円を目指している。

今日は外出予定がある。

普通なら、外出している間は開発が止まる。
しかし、今はAIを使っている。

Cursorに作業キューを積んでおけば、自分が外出している間も、ある程度は開発を進められる。

そこで今回は、少し思い切って、開発範囲のスコープを大きく広げた。
そして、Cursorにかなり多めの指示を投入した。



その数、約60キュー。

正直、ちゃんと動くのか少し不安である。

ただ、今の開発用PCはかなり安定している。
正本ルールも整ってきた。
開発用PCと確認用端末の役割分担も固まってきた。
ブロッカー管理、制限事項管理、完了報告、FixedとConfirmedの考え方も整理されてきた。

だから今回は、外出時間を開発時間に変える実験として、あえて大きめに動かしてみることにした。


2. なぜ60キューも入れたのか

理由はシンプルである。

今日、自分がPCの前にいられないからである。

AI開発では、人間が見ていない時間も作業に変えられる可能性がある。

寝ている間。
外出している間。
移動している間。
食事している間。
別作業をしている間。

この時間に、AIが開発用PC上で作業を進めてくれれば、個人開発としてはかなり大きい。

ただし、何でもかんでもAIに任せればよいわけではない。

大量キューは、うまくいけば強い。
しかし、失敗すると差分が大きくなりすぎる。
途中で方針がズレても、そのまま進む。
ドキュメント更新だけに寄る可能性もある。
ビルド失敗後に変な修正が積み重なる可能性もある。

だから、60キュー投入は、かなり攻めた運用である。


3. 今回スコープを広げた理由

最近の開発では、重要な課題が見えてきた。

それは、単純な機能不足ではない。

もっと根本的に、画面体系や導線設計を見直す必要が出てきた。

これまで機能を増やしてきた結果、既存画面に多くの役割が集まりすぎている。
画面数が足りないのに、機能ばかり追加してきた。
その結果、1つの画面に複数の目的が詰め込まれ、ユーザーが迷いやすくなっている。

つまり、導線カオスである。

これは、少しボタンを直せば済む話ではない。
画面の目的、画面数、画面分割、フェーズ別の導線、常時参照画面、イベント発生画面まで含めて見直す必要がある。

そこで今回は、細かい1件だけを直すのではなく、開発スコープを広げた。

  • 画面体系の整理

  • 導線カオスの解消

  • 主要画面の目的整理

  • P0/P1作業の継続消化

  • 既知ブロッカー・制限事項の扱い

  • 確認用端末に戻すべき観点の整理

  • 正本ルールに沿った進捗報告

こうした範囲をまとめて進める方向にした。


4. 60キューは効率的なのか

以前、Cursorの大量キュー運用についても考えた。

結論としては、正本ルールが弱い状態で50キュー、60キューを積むのは危険である。

しかし、今のように正本ルールがあり、作業優先順位、停止条件、Git運用、完了報告の型があるなら、大量キューはかなり有効になる。

特に、以下のような条件がそろっている場合は強い。

  • 開発用PCが安定して動く

  • main直作業を禁止している

  • featureブランチで作業する

  • ビルドやテスト失敗時の停止条件がある

  • ドキュメント更新だけに逃げないルールがある

  • 進捗率や残課題を報告させている

  • 確認用端末で再確認すべき範囲を明記させている

この前提なら、大量キューは「危険な暴走」ではなく、外出中の自走開発バッチとして使える可能性がある。

今回は、まさにそれを試している。


5. ただし、怖さもある

もちろん、怖さはある。

60キューも積むと、途中で何か起きたときに、その影響が大きくなる。

たとえば、

  • 早い段階でビルドが壊れる

  • その状態で後続の修正が走る

  • 原因がズレたまま修正が積み上がる

  • ドキュメントだけ更新されて実装が進まない

  • 同じファイルに変更が集中する

  • 差分が大きくなりすぎる

  • 外出から戻ったときに把握が大変になる

こうなると、せっかくの自走が逆効果になる。

だから、今回のポイントは、単に60キューを入れることではない。

60キュー入れても暴走しないように、正本ルールと停止条件を整えておくことである。


6. 最近整ってきたプロジェクト管理ルール

ここ最近、かなりプロジェクトマネジメント寄りの整備を進めてきた。

開発用PCと確認用端末の役割分担。
確認用端末によるシナリオ試験。
既知ブロッカー・制限事項台帳。
FixedとConfirmedの分離。
指摘ID単位の管理。
完了報告フォーマット。
進捗率と残り所要時間の報告。
導線カオスの棚卸し。
画面体系の再設計。

これらは、地味だがかなり重要である。

AIを使うと、作業速度は上がる。
しかし、管理が弱いと、作業が増えた分だけ混乱も増える。

だから今は、AIを使う力よりも、AIを管理する力が重要になってきている。

今回の60キュー投入も、ただの勢いではない。

正本ルールが整ってきたからこそ試せる運用である。


7. 今日の外出中に期待していること

今日、外出している間に期待していることは、完璧な完成ではない。

そこまで期待すると危ない。

期待しているのは、以下である。

  • P0/P1の一部が進む

  • 画面体系整理が進む

  • 導線カオス解消の土台ができる

  • ドキュメントと実装の整合が進む

  • 自動テストやビルドで大きな破綻が見つかる

  • 次に人間が判断すべきポイントが明確になる

  • 確認用端末に戻すべき再確認範囲が整理される

つまり、外出中にAIが全部終わらせるというより、次の判断材料を作ってくれることを期待している。

AI開発では、AIが勝手にゴールまで行くわけではない。

人間が戻ってきたときに、差分、検証結果、残課題、リスクを確認して、次の判断をする必要がある。


8. 帰ってきたらまず確認すること

外出から戻ったら、いきなり次の指示を出すのではなく、まず確認する。

見るべきものは決まっている。

  • git status

  • 変更ファイル

  • commit / push状況

  • build / lint / test結果

  • 完了報告

  • 進捗率

  • 残課題

  • リスク・未確認事項

  • 差分が大きくなりすぎていないか

  • 重要ロジックに不用意に触っていないか

  • ドキュメントだけで終わっていないか

  • 確認用端末で再確認すべき範囲

特に、今回はキュー数が多いので、差分確認が重要になる。

作業が進んでいても、内容がズレていたら意味がない。

大量キューの成否は、最後の検収で決まる。


9. うまく動けばかなり強い

もし今回うまく動けば、これはかなり強い。

外出中に開発が進む。
寝ている間に作業が進む。
人間が戻ってきたら、報告を見て判断する。
必要に応じて確認用端末で実機確認する。
問題があれば開発用PCに戻す。

この流れが回るようになると、個人開発の限界をかなり押し広げられる。

人間1人では、稼働時間に限界がある。

しかし、AIと安定稼働PCを組み合わせると、自分の不在時間も作業時間に変えられる。

もちろん、品質管理は必要である。
ただ、運用が固まればかなり強い。


10. うまく動かなかった場合も学びになる

逆に、今回うまくいかなかったとしても、それはそれで学びになる。

たとえば、

  • 60キューは多すぎた

  • 停止条件が弱かった

  • 指示が曖昧だった

  • 実装よりドキュメントに寄りすぎた

  • 差分が大きくなりすぎた

  • 途中でテスト失敗を引きずった

  • 外出中に任せる作業の種類を絞るべきだった

こうしたことが分かる。

その場合は、次回から改善すればよい。

たとえば、通常は20キュー、就寝時は30キュー、安定作業だけ50キュー以上にする。
DBや認証、課金のような重要領域は10キューで区切る。
導線整理やUI改善のような範囲に限定する。
停止条件をさらに強める。

失敗しても、運用改善につながるなら意味がある。


11. AIを使うというより、AIを運用している

最近、自分の中で感覚が変わってきた。

AIを使っているというより、AIを運用している。

単発で質問するだけではない。
Cursorに作業を積む。
ChatGPTで指示を作る。
開発用PCに自走させる。
確認用端末に試験させる。
ドキュメントでルールを固定する。
完了報告で検収する。
必要ならキュー数や作業範囲を調整する。

これは、かなりプロジェクトマネジメントである。

人間の作業者を管理するのと同じように、AIにも役割、作業範囲、報告形式、停止条件、完了条件が必要になる。

今回の60キュー投入は、その運用実験でもある。


12. 今回の結論

今日は外出するため、開発範囲のスコープを大きく広げて、Cursorに約60キューを投入した。

正直、ちゃんと動くかは少し不安である。

ただし、今は以前よりも運用ルールが整っている。

開発用PCは安定している。
正本ルールもある。
確認用端末との役割分担もある。
ブロッカー管理や制限事項管理も整ってきた。
FixedとConfirmedの区別もある。
導線カオスや画面体系の課題も見えてきた。

だから今回は、外出中の時間を開発時間に変えるために、あえて大きく動かしてみる。

もちろん、60キューは万能ではない。

うまく進むかもしれない。
ズレるかもしれない。
差分が大きくなりすぎるかもしれない。
ドキュメントに寄りすぎるかもしれない。

帰ってきたら、まず検収する。

作業が進んだか。
品質は保てているか。
ビルドやテストは通っているか。
次に何をすべきか。

AIを寝ている間や外出中にも働かせる。
ただし、暴走させない。

このバランスを取れるかどうかが、独力+AI活用の開発ではかなり重要になってきた。

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