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2026年5月1日金曜日

第22回:一人用確認版を見て、正直かなり不安になった


1. はじめに

月商1000万円を目指して、新規プロジェクトを進めている。

ここまで、AI活用、開発用PCの導入、Cursorによる実装、PlaywrightによるE2Eテスト、ドキュメント整備、クラウドファンディング構想などについて書いてきた。

そして最近、一人用確認版にかなり近づいてきたと感じていた。

進捗率としても、だいたい50%前後まで来ているという見立てをしていた。
E2Eテストも増えてきた。
新PCによって開発効率も上がってきた。
実装、テスト、commit、pushの流れも回るようになってきた。

しかし、実際に一人用確認版として触ってみると、正直かなり厳しかった。

デザイン品質が低い。
機能品質も低い。
画面のつながりも弱い。
使っていて楽しい以前に、触っていて不安になる部分が多い。

これは、かなり心配になってきた。


2. 「動く」と「使える」はまったく違う

今回、改めて痛感したのは、動くことと、使えることは違うということだ。

E2Eテストが通る。
buildが通る。
lintが通る。
画面が表示される。
ボタンを押せる。
データが保存される。

これらはもちろん重要である。

しかし、それだけではサービスとして成立しない。

実際に触ってみると、

  • 何をすればいいか分かりにくい

  • 画面が見づらい

  • 情報の優先順位が分からない

  • デザインに統一感がない

  • 操作していて気持ちよくない

  • 画面ごとの品質差が大きい

  • 一人用の体験としてつながっていない

  • そもそも楽しいと感じる前に不安になる

という問題が見えてきた。

これはかなり大きい。

コード上は動いていても、ユーザー体験としてはまだ弱い。
むしろ弱いどころか、このままでは人に見せるのが怖いレベルかもしれない。


3. デザイン品質への不安

特に気になったのは、デザイン品質である。

今回のプロジェクトでは、世界観や体験をかなり重視している。
ただ機能を並べるだけではなく、ユーザーがその世界に入り込み、継続して触りたくなるようなサービスにしたい。

しかし、現時点の一人用確認版を見ると、そこまで到達していない。

画面として最低限表示されているだけで、体験としての魅力が弱い。
UIとしても、情報設計としても、見せ方としても、かなり改善が必要だと感じた。

特に問題なのは、デザインの荒さが、そのままサービスの信頼感を下げてしまうことである。

ユーザーは中身のロジックまでは見ない。
最初に見るのは画面である。

画面が雑だと、
「本当にこのサービスは大丈夫なのか」
「ちゃんと作られているのか」
「続けても意味があるのか」
と感じてしまう。

これは、かなり危険である。


4. 機能品質への不安

デザインだけでなく、機能品質にも不安がある。

個別には実装されている機能がある。
テストが通っている部分もある。
ドキュメント上では仕様も整理されている。

しかし、実際に一人用として触ると、機能が自然につながっていない。

たとえば、一般論として、確認版では以下が重要になる。

  • 最初に何をすればよいか分かる

  • 次の操作が自然に提示される

  • 画面遷移に迷わない

  • データがない時も意味が分かる

  • エラー時も不安にならない

  • 主要な体験が一連の流れになっている

  • 管理者操作なしでも最低限進行できる

  • 結果や履歴が納得感を持って表示される

ここが弱いと、一人用確認版としても成立しにくい。

今の状態は、部品は増えてきたが、体験としてまだつながりきっていない印象がある。

これは、単なるバグ修正だけでは解決しない。
画面導線、UX、機能の優先順位、初回体験を見直す必要がある。


5. E2Eテストがあっても安心できない理由

PlaywrightによるE2Eテストはすでに使っている。
これは大きな前進である。

ただし、今回の確認で分かったのは、E2Eテストが通っても、サービス品質が高いとは限らないということだ。

E2Eテストは、以下の確認には強い。

  • 画面が落ちない

  • ボタンが押せる

  • 遷移できる

  • 要素が表示される

  • データの基本的な保存・表示ができる

  • 空データやエラー状態が最低限表示される

しかし、以下はE2Eでは判断しにくい。

  • 画面が魅力的か

  • 初回ユーザーが迷わないか

  • 触っていて楽しいか

  • 世界観が伝わるか

  • 説明が自然か

  • 情報量が適切か

  • 継続したくなるか

  • 人に見せたい品質か

つまり、E2Eは必要だが、それだけでは足りない。

今回の問題は、テスト不足だけではなく、UX品質・デザイン品質・体験品質の不足である。


6. 進捗率の見方を修正する必要がある

これまで、一人用確認版への到達度を48〜55%程度と見ていた。

しかし、実際に触った印象を踏まえると、この数字は少し楽観的だったかもしれない。

実装量としては50%前後でも、体験品質としてはもっと低い可能性がある。

ここは、見方を分ける必要がある。

観点現在地の見方
実装部品の量ある程度進んでいる
E2E・回帰確認積み上がってきている
ドキュメント整備かなり進んでいる
一人用体験のつながりまだ弱い
デザイン品質かなり改善が必要
人に見せられる品質まだ不安
限定公開の準備まだ早い

つまり、単純に「何%できた」と言うのが難しくなってきた。

実装進捗と体験品質は別物である。

ここを分けて見ないと、判断を誤る。


7. クラウドファンディングどころではない可能性

最近、クラウドファンディングの活用も考え始めていた。

一人用確認版、レトロ風の演出、初期ファン集め、テスター募集。
うまく使えば、かなり意味があると考えていた。

しかし、現時点の品質を見ると、クラウドファンディングを急ぐのは危険かもしれない。

クラウドファンディングでは、支援者に見せる画面や動画が必要になる。
「これは面白そう」と思ってもらえる見せ場が必要になる。
少なくとも、信頼できる開発状況に見える必要がある。

今のデザイン品質・機能品質のまま出すと、逆に不安を与える可能性がある。

つまり、クラウドファンディングはまだ可能性として残すが、タイミングは慎重に見直すべきである。

まずは、一人用確認版の品質を引き上げる。
その後に、見せられる画面と動画を作る。
クラウドファンディングはその後でよい。


8. 今の課題は「機能追加」ではなく「品質改善」

ここで重要なのは、次に何をするかである。

今の状態で、さらに新機能を足しても、問題は解決しない可能性が高い。

むしろ、画面や導線がさらに複雑になり、品質が悪化するかもしれない。

今必要なのは、機能追加よりも品質改善である。

特に優先すべきは以下だと思う。

  1. 初回導線の整理

  2. 主要画面のデザイン改善

  3. 一人用での通し導線の整理

  4. 空データ・エラー表示の統一

  5. 操作後のフィードバック改善

  6. スマホ表示の確認

  7. 画面ごとの情報優先度の整理

  8. 見せ場となる画面の品質向上

  9. E2Eでは拾えない人手確認項目の追加

  10. 一人用確認版の合格基準の見直し

これは、かなり重要な方針転換である。

「作る」から「整える」へ。
「機能を増やす」から「体験を成立させる」へ。

ここに切り替えないと、人に見せられる状態にはならない。


9. AI開発の弱点も見えてきた

今回の品質問題は、AI開発の弱点でもあると思っている。

Cursorはかなり実装してくれる。
ChatGPTは仕様や指示文を作ってくれる。
E2Eテストも追加できる。
ドキュメントも整備できる。

しかし、AIに任せると、部品単位では進む一方で、全体体験が弱くなることがある。

画面はある。
機能もある。
テストもある。
でも、実際に触ると微妙。

これは、AIに任せる範囲と、人間が見るべき範囲を改めて考える必要があるということだ。

AIには実装を任せられる。
しかし、体験品質の最終判断は人間がしなければならない。

特に、今回のようなサービスでは、ユーザーがどう感じるかが重要である。

そこは、AI任せにしてはいけない。


10. 不安になったことは悪いことではない

一人用確認版を見て不安になった。

これは正直、しんどい。

ここまでかなり時間もお金も使っている。
PCも買った。
Cursorにも課金している。
ChatGPTも使っている。
Gensparkも使っている。
ドキュメントもかなり作っている。
E2Eも増やしている。

それでも、実際に触った品質が低いと、かなり不安になる。

しかし、不安になったこと自体は悪いことではない。

むしろ、この段階で気づけてよかった。

もしこの品質のまま限定公開やクラウドファンディングに進んでいたら、もっと危なかった。

今ならまだ直せる。
今ならまだ方向転換できる。
今ならまだ、一人用確認版の品質基準を見直せる。

これは痛いが、必要な気づきだと思う。


11. 今後の対応方針

現時点での対応方針は以下である。

11.1 一人用確認版の合格基準を見直す

単に画面が動くことを合格にしない。

以下も見る。

  • 初回ユーザーとして迷わないか

  • 画面が最低限見やすいか

  • 主要導線が自然につながっているか

  • エラーや空データ時に不安にならないか

  • スマホで最低限使えるか

  • 触っていて続きを見たいと思えるか

11.2 デザイン改善をP0に近づける

これまでデザイン改善は後回しにしがちだった。

しかし、現時点の品質を見ると、主要画面のデザイン改善はP0に近い。

少なくとも、一人用確認版で触る主要画面については、最低限の見栄えと情報設計が必要である。

11.3 通しプレイ観点で確認する

画面単位ではなく、ユーザー体験単位で確認する。

  • 開始する

  • 説明を見る

  • 主要操作を行う

  • 結果を見る

  • 次に何をするか分かる

  • 履歴や状態を確認する

この流れで見る。

11.4 機能追加を一時的に絞る

新機能を増やす前に、既存部分の品質を上げる。

特に、人に見せる可能性がある画面、クラウドファンディング用の見せ場になる画面は優先的に整える。

11.5 AIへの指示を品質改善型に変える

Cursorへの指示も、単なる実装追加ではなく、品質改善に寄せる。

  • UI/UX改善

  • 画面導線整理

  • 空データ表示統一

  • スマホ表示改善

  • 操作フィードバック追加

  • 一人用通し確認の障害除去

こうした指示に切り替える必要がある。


12. 現時点の結論

一人用確認版を確認して、正直かなり不安になった。

デザイン品質が低い。
機能品質も低い。
画面のつながりも弱い。
サービスとしての魅力がまだ伝わらない。

これは厳しい現実である。

ただし、ここで気づけたのは大きい。

今の段階で必要なのは、さらに機能を増やすことではない。
一人用確認版として、人間が触って「最低限成立している」と思える品質まで引き上げることである。

E2Eが通っているから安心、ではない。
buildが通っているから完成、でもない。
ドキュメントがあるから品質が高い、でもない。

実際に触って、分かりやすく、破綻せず、少しでも面白さが伝わること。
そこまで持っていく必要がある。

月商1000万円を目指すなら、ここは避けて通れない。

今回の確認は、かなり苦い。
しかし、必要な現実確認だった。

ここからは、機能追加ではなく、品質改善に本気で向き合う。

一人用確認版は近づいていると思っていた。
しかし、本当に必要なのは、単に「一人で動かせる状態」ではなく、
一人で触って、これなら次に進めると思える状態である。

そこまで引き上げる。
ここが、次の大きな課題である。

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